古い100円銀貨は東京五輪の記念硬貨?鳳凰・稲穂との見分け方

実家の片付けや遺品整理で、今の100円玉とは違う銀色の硬貨が出てくることがあります。
「東京オリンピックの記念硬貨かも」と思っても、鳳凰や稲穂が描かれた100円銀貨とどう違うのか、パッと見ただけでは分かりにくいものです。
この記事では、手元の古い100円銀貨が何なのかを、図柄・年号・文字配置から順番に確認できるよう解説します。
磨いたり処分したりする前に、まずは種類を見極めることから始めましょう。
①手元の100円銀貨はどれ?3種類の見分け方
昭和期に発行された100円銀貨には、通常貨の鳳凰100円銀貨・稲穂100円銀貨と、1964年の東京オリンピックを記念した東京オリンピック記念100円銀貨があります。
いずれも銀色で「100円」と刻まれているため、見た目だけでは混同しやすいコインです。
まずは中央の主図から候補を絞り、そのうえで反対面や年号を確認していく流れが基本になります。
ここで大切なのは、最初から細かな違いを探そうとしすぎないことです。古い100円銀貨を見慣れていない場合は、まず「鳥が描かれているか」「稲穂が見えるか」「五輪に関係する意匠があるか」という大きな特徴から確認すると整理しやすくなります。
スマートフォンで確認する場合は、硬貨を机の上に置いて真上から撮影し、表面と裏面を別々に残しておきましょう。画像を拡大すると、肉眼では見落としていた文字や模様が確認できる場合があります。直射日光や強い照明で反射する場合は、少し角度を変えて撮影すると見やすくなります。
東京オリンピック記念100円銀貨の特徴
東京オリンピック記念100円銀貨には、表面に聖火台と五輪マーク、裏面に太陽と「100」の数字を重ねた意匠が採用されています。
硬貨を真上から見て、聖火台と五輪マークが確認できるかどうかが最初の手がかりです。
ただし摩耗している個体では細部がぼやけて見えることもあるでしょう。
そのため反対面の「100」の数字や太陽の意匠、年号や文字との位置関係まで含めて総合的に確認する必要があります。
図柄が薄いからといって、すぐに別物だと判断するのは早計です。
画像で見比べる際は、五輪マークや聖火台部分だけを拡大するのではなく、その周囲も含めて確認してください。図柄の位置、文字との距離、外周とのバランスを見ることで、単純な模様の一致だけでは分からない違いに気づきやすくなります。
とくに遺品として見つかったものは、長期間ケースや袋に入れられていたことで、一部だけ色合いが変化している場合があります。色が見本画像と違うという理由だけで、すぐに別物と判断しないことが重要です。
鑑定士の目🔍
東京オリンピック記念100円銀貨を確認するときは、聖火台と五輪マークだけでなく、反対面の太陽と「100」の数字、年号や周囲の文字まで含めて全体の構成を照合します。摩耗や変色で一部が見えにくい場合もあるため、特定の線の太さや間隔だけで真贋を判断するのではなく、複数の特徴に矛盾がないかを見ることが大切です。
鳳凰100円銀貨・稲穂100円銀貨との違い
鳳凰100円銀貨は翼を広げた鳳凰の意匠、稲穂100円銀貨は稲穂をモチーフにした意匠が描かれています。
東京オリンピック記念100円銀貨とは主図そのものが異なるため、比較的見分けやすい部分といえるでしょう。
とはいえ、羽根や葉の細かな線は摩耗で消えかけていることもあります。
「模様がはっきりしないから違う種類」と決めつけず、反対面の額面表記や文字配置まで含めてセットで確認してください。
鳳凰100円銀貨では鳥全体の輪郭、頭部、翼、尾羽の順に確認すると、摩耗していても主図を把握しやすくなります。稲穂100円銀貨では穂の粒だけを見るのではなく、茎や葉の流れまで含めて見るのがポイントです。
画像を撮る場合は、表裏の全体写真に加えて、鳳凰なら羽根周辺、稲穂なら穂と葉の周辺を拡大して残しておくと比較しやすくなります。
鑑定士の目🔍
鳳凰100円銀貨と稲穂100円銀貨は主図が大きく異なるため、まず全体のデザインから候補を分けます。そのうえで、摩耗によって消えやすい細部だけに頼らず、反対面の図柄や年号、文字配置などを合わせて確認します。同じ種類でも摩耗や打刻状態によって細部の見え方には差が生じるため、一部分の線だけで種類や真贋を断定しないことが重要です。
②自己判断で気をつけたいこと
図柄だけで種類を決めつけたり、汚れを落とそうとして磨いたりすると、本来の状態を見誤ったり損なったりする可能性があります。
確認を進める前に、避けておきたい行動を知っておきましょう。
年号や図柄だけで決めない
「昭和39年と書いてあるから東京オリンピックの記念硬貨だ」と考える方は少なくありません。
1964年は昭和39年にあたりますが、年号の一致だけでは種類を断定できません。
古銭の判別では、主図・反対面・年号・文字配置・外周・縁の状態など、複数の特徴に矛盾がないかを確認します。
一つの特徴が一致しているからといって、それだけで結論を出さないようにしてください。
また、検索結果で似た硬貨を見つけても、掲載されている見本は保存状態が良い個体であることがあります。手元の硬貨が摩耗していると、同じ種類でも文字や線が細く見えたり、一部が消えて見えたりすることがあります。画像が完全に一致しないからといって候補から外すのではなく、複数の特徴を順番に照合しましょう。
鑑定士の目🔍
年号や図柄など一点だけが一致していても、他の要素との整合性が取れていなければ判断は保留します。とくに文字や図柄の一部分だけ見え方が周囲と異なる場合でも、摩耗、傷、汚れ、撮影時の光の当たり方など複数の要因が考えられるため、一つの違和感だけで真贋を決めないことが大切です。
黒ずみ・傷は磨かない
長期間保管されていた銀貨には、黒ずみや変色、細かな傷が見られることがあります。
「きれいにすれば価値が上がるのでは」と考え、研磨剤や洗剤、超音波洗浄で磨いてしまう方もいますが、これはおすすめできません。
表面を磨くと元の状態が失われ、鑑定時に本来の情報を確認しにくくなります。
黒い、傷があるという理由だけで価値がないと決めつける必要もありません。
確認前は、現状のまま保管しておくことが大切です。
保管するときも、テープで貼り付けたり、輪ゴムでまとめたりするのは避けてください。複数枚ある場合でも硬貨同士を強く擦り合わせず、見つかった状態をできるだけ保つことが重要です。
ケースや封筒、台紙などと一緒に出てきた場合は、それらもすぐに捨てないようにしましょう。必ず価値に影響するとは限りませんが、どのように保管されていたのかを確認する手がかりになることがあります。
鑑定士の目🔍
銀貨の黒ずみや変色は、保管環境や表面の状態などさまざまな要因で生じるため、黒ずみがあるという事実だけで価値の有無を判断することはできません。また、人為的な研磨によって表面状態が変わると、元の状態を確認しにくくなる場合があります。汚れや変色が気になっても、種類や状態を確認する前に磨かないことが大切です。
③判断に迷ったら専門家へ
主図・反対面・年号までセットで確認しても、汚れで読み取れない、図柄が見本画像と少し違う、といったケースは珍しくありません。
そのようなときは、無理に自己判断を続ける必要はないでしょう。
とくに遺品整理では、同じ箱から東京オリンピック記念100円銀貨だけでなく、鳳凰100円銀貨や稲穂100円銀貨、ほかの古銭や記念硬貨がまとめて出てくることもあります。一枚ずつ別々に判断するより、発見時の状態を写真に残し、まとめて確認できるようにしておくと種類を整理しやすくなります。
匿名・1枚からでも相談できる
「こんな100円玉1枚で相談していいのか」「電話したら売却を迫られるのでは」と感じる方もいるかもしれません。
しかし種類が分からない段階でも、専門家へ確認を依頼することは可能です。
だるま3では、古銭の種類が分からない段階から、匿名・1点からでも無料で電話相談できます。
売却するかどうかを決めていない段階でも構いません。
住所や氏名の登録なしに、まずは種類の確認だけを聞くことも可能です。
鑑定士の目🔍
1点だけでも、種類が分からない古銭について専門家へ相談することは可能です。「遺品から出てきた」「東京オリンピック記念100円銀貨に似ているが自信がない」といった段階でも、まず現物の図柄や年号、文字など確認できる特徴を整理して伝えると、相談を進めやすくなります。
電話相談への流れ
相談の際は、表面全体・裏面全体・主図の拡大・年号や文字の拡大の写真があると、電話でも状態を伝えやすくなります。
斜めから光を当てた写真も、凹凸を伝える際に役立つでしょう。
可能であれば、硬貨の縁や側面も撮影しておくと、真正面からの写真では分からない傷や変形の有無を伝えやすくなります。ケースや封筒と一緒に見つかった場合は、硬貨だけではなく付属品を含めた全体写真も残しておくとよいでしょう。
もし「珍しいものだったのに、知らずに使ったり捨てたりしていたら」と考えると、確認せずに処分するのは避けたいところです。
自分で判断して損をする前に、まずは1枚からでも電話でプロに相談してみてください。






































