古和同の表裏の違いとは?見分け方と判別の基礎知識を解説

古和同の表裏が分からない人へ|まず知っておきたいポイント
遺品整理や蔵の片付けをしていると、古い穴銭が見つかることがあります。
その中で「これは和同開珎ではないか」と思い、ネットの写真と見比べても、どちらが表なのか分からず困ってしまう方は少なくありません。
古和同は約1,300年前に鋳造された古銭で、長い年月を経て摩耗している個体も多く、表裏の判別が難しくなっています。
表裏を誤ったまま調べてしまうと、本来の特徴を見落とし、誤った判断につながることもあります。
この記事では、古和同の表面・裏面の基本的な考え方から、見分けるチェックポイント、摩耗した個体の確認方法までを分かりやすく解説します。
古和同とは?表裏を知る前に理解しておきたい基礎知識
古和同とは、和同開珎のうち、古銭研究や収集の世界で「古和同」と分類されてきた一群を指す呼び方です。単純に年代だけで決まるものではなく、文字の形、とくに「開」字の特徴や鋳造状態などを総合して判断されます。
新和同とは、古和同と対比される分類名で、文字の整い方や「開」字の形状などに違いが見られます。ただし、古和同が必ず新和同より古いと単純に断定できるわけではなく、研究上も慎重な見方が必要です。
古和同とされるものには、文字線のゆがみや素朴な印象を受ける個体があります。ただし、それが鋳造技術だけによるものか、摩耗や腐食の影響なのかは個体ごとに確認する必要があります。
そのため、表裏の判断基準も新和同よりやや複雑になりやすいと言えるでしょう。
表裏の判別は、その後の種類判定や書体観察の出発点になります。
向きを誤ったまま観察を進めると、特徴を正しく捉えられず、真贋の確認にも影響してしまいます。
鑑定士の目🔍
古和同は同じ「和同開珎」でも、鋳型ごとに文字の太さや位置がわずかに異なります。プロは、文字の太さ・位置・「開」字の形・鋳肌・摩耗状態を総合的に見て、分類や真贋判断の手がかりを探していきます。
古和同の表面・裏面の基本的な考え方
一般的に、和同開珎は「和同開珎」の四文字が刻まれている面を表面とします。
文字が主役になっている面、というシンプルな考え方でまず覚えておくとよいでしょう。
一方の裏面は、基本的に文字がなく、無文であることがほとんどです。
鋳造の際にできた跡や、時代を経た摩耗の跡が残っている場合もあります。
ただし古和同では、鋳造時の個体差や強い摩耗によって、一見しただけでは表裏の判断に迷うケースもあります。
特に文字がかすれている個体では、慎重な観察が欠かせません。
鑑定士の目🔍
裏面が無文に見えても、鋳造時のズレや鋳肌、摩耗の出方が観察材料になることがあります。ただし、裏面の凹凸だけで鋳造時期を判断するのは危険で、表面の銭文や全体の状態と合わせて確認する必要があります。
古和同の表裏を見分ける5つのチェックポイント
表裏を判断する際は、一点だけでなく複数の視点から観察することが大切です。
ここでは代表的な5つのポイントを紹介します。
まず①文字の立体感です。摩耗していても、文字の輪郭がわずかに盛り上がって残っている場合があります。
②文字の配置も重要です。「和・同・開・珎」の並びと向きを確認しましょう。
③四角い穴の周囲の状態、④独特の鋳肌の粗さ、⑤斜めから光を当てたときの立体感も、判断材料になります。
特にスマートフォンのライトを斜めから当てるだけでも、肉眼より輪郭が見やすくなることがあります。
鑑定士の目🔍
文字の縁の「立ち上がり方」は、削れて丸くなったものと、鋳造時から低いものとで全く意味が異なります。この違いを見分けられるかどうかで、真贋の判断精度が大きく変わります。
摩耗した古和同でも表裏は判別できる?
文字の輪郭や鋳肌、穴の位置がある程度残っていれば、摩耗が進んでいても、文字の輪郭や鋳肌、穴まわりの状態が残っていれば、表裏の判別が可能な場合があります。
一方で、腐食や欠け、土が固着している場合は、判別が非常に難しくなります。
ただし、表裏が分かったとしても、それだけで真贋や種類、価値まで判断できるわけではありません。
表裏の確認は、あくまで観察の第一段階だと考えておくとよいでしょう。
鑑定士の目🔍
強い腐食がある個体は、素人目には裏面に見えても実は表面が完全に摩滅しているだけ、というケースも珍しくありません。無理に判断せず、そのままの状態を保つことが重要です。
古和同と新和同では表裏の見方は違う?
| 比較項目 | 古和同 | 新和同 |
|---|---|---|
| 文字の印象 | 線にゆがみや素朴さが見られる場合がある | 比較的整って見える場合がある |
| 摩耗 | 多い | 比較的少ない |
| 鋳肌 | 個体差が大きい | 個体差が大きい |
| 表裏判別 | 摩耗や腐食で難しい場合がある | 保存状態により難しい場合がある |
新和同とされるものは、文字が比較的整って見える個体もありますが、保存状態や埋蔵環境によっては表裏の判別が難しい場合もあります。
ただし個体差もあるため、一概にどちらが簡単とは言い切れない点には注意が必要です。
鑑定士の目🔍
新和同でも、埋蔵環境によっては古和同以上に摩耗が進んでいる個体があります。時代区分だけで判別の難易度を決めつけないことが、プロの観察姿勢です。
古和同を見つけたらやってはいけないこと
表裏が気になっても、絶対に磨いたり洗剤で洗ったりしないでください。
金属ブラシでこすったり、土やサビを削り取ったりする行為も、価値を大きく損なう原因になります。
保管の際は、乾燥した場所で中性紙に包み、素手で直接触れないようにしましょう。
状態をそのまま保つことが、専門家による正確な観察につながります。
判断に迷ったら専門家へ相談するのがおすすめ
写真だけでは判断できないケースは多く、表裏だけでは価値までは分かりません。
古和同は個体差が非常に大きく、摩耗が進んだものほど専門家による観察が重要になります。
「だるま3」では、1枚だけの古銭でも電話相談が可能です。
「価値があるか分からない」「本物かどうかだけ知りたい」といったご相談でも問題ありません。
売却を前提としなくてもご相談いただけますので、まずは専門家に確認することで、大切な古銭を誤って扱ってしまうリスクを減らせるでしょう。
自分で判断して損をする前に、ぜひ一度、下記の電話番号からご相談ください。
まとめ
古和同は、表裏を正しく理解することが判別の第一歩です。
文字・穴・鋳肌・立体感を総合的に確認することが重要になります。
摩耗した個体は、表裏だけで判断できない場合も少なくありません。
古和同と新和同を見分ける際は、表裏だけでなく、「開」字の形、文字線の印象、鋳肌、摩耗、腐食の状態を総合的に確認することが大切です。
自己判断に迷う場合は、磨いたり洗浄したりせず、そのままの状態で専門家へ相談することが大切です。






































