古い日本の金貨は旧20円金貨?初心者向け見分け方

実家や遺品整理で、金色の古い硬貨が出てきたことはありませんか。
「二十圓」と読める文字があると、旧20円金貨ではないかと期待してしまうものです。
ですが金色で古そうというだけでは、種類も真贋も断定できません。
この記事では、初心者の方でも自宅で確認できるポイントを3つに絞ってご紹介します。
旧20円金貨かどうかを見分ける3つのポイント
古い日本の金貨には旧20円金貨のほかにも複数の種類があります。
日本銀行金融研究所貨幣博物館の資料によると、旧20円金貨は1871(明治4)年に発行が始まった新貨条例による金貨で、龍と錦旗・旭日を組み合わせた図柄が用いられています。同じ新貨条例による金貨には旧10円金貨、旧5円金貨、旧2円金貨、旧1円金貨もあるため、金色の古い硬貨というだけで旧20円金貨とは判断できません。
参考:明治以降の貨幣(https://www.imes.boj.or.jp/cm/history/haifu/mod/meijiiko_kahei.pdf)
さらに後世につくられたレプリカや記念品が混ざっている場合もあるでしょう。
ネット画像と「似ている」だけで判断せず、図柄・年号・縁という3つの視点から手元の金貨を確認してみてください。
一つずつ順番に見ていけば、初心者の方でも観察すべき場所が整理できるはずです。
また、手元の金貨を確認するときは「一つの特徴が合っているか」ではなく、「複数の特徴が同時に自然につながっているか」という視点を持つことが大切です。
たとえば中央の図柄が似ていても、額面文字の配置や年号、縁の仕上がりが不自然であれば、別の種類や模造品の可能性も考える必要があります。
初心者の方は、最初から本物・偽物を決めようとせず、「旧20円金貨の特徴と一致している部分」「違和感がある部分」を分けて記録しておくと、その後の専門家への相談でも説明しやすくなります。
表面・裏面の図柄と文字を確認する
まず見るべきは、中央の図柄と「二十圓」などの額面文字です。
旧20円金貨では、新貨条例で龍紋のある側が表と定められていました。造幣局の資料でも、新貨条例による金貨には龍や日章、菊紋・桐紋、錦旗などの意匠が用いられたことが確認できます。
参考:貨幣に関するよくあるご質問(https://www.mint.go.jp/faq-list/faq_coin)
「龍が描いてある」「文字が読める」というだけで、本物と判断するのは早計でしょう。
図柄は輪郭や細部の線、地肌との境目まで観察する必要があります。
文字についても、字形や線の太さ、文字同士の間隔などを比較することで、手元の品と公的資料などに掲載された真正な貨幣との違いに気づける場合があります。ただし、これらの外観だけで真贋を確定することはできません。
表面だけでなく裏面も必ずセットで確認し、両面を同じ倍率で撮影しておくと、後の相談時に役立ちます。
特にスマートフォンで撮影する場合は、全体写真だけでなく、中央の図柄と額面文字をそれぞれ拡大して残しておくとよいでしょう。
真正面から撮った写真では全体の配置を確認しやすく、斜め方向から光を当てた写真では線の盛り上がりや凹凸が見やすくなることがあります。
画像生成を前提に記事内で比較図を用意する場合は、「ここを拡大」として中央図柄、額面文字、外周の3か所を囲って示すと、読者が手元の金貨と照らし合わせやすくなります。
鑑定士の目🔍
模造品でも大まかな図柄や文字が似せてつくられている場合があります。真贋を確認する際は、「何が描かれているか」だけでなく、図柄や文字の細部、配置、地肌など複数の要素を総合して見る必要があります。
年号・縁のわずかなズレを見る
次に確認したいのが年号と、意外と見落とされがちな縁・側面です。
年号は「明治と書いてあるから本物」ではなく、文字の形や周囲の配置まで見る必要があります。
縁については、継ぎ目のように見える不自然な線や、削ったような跡などがないかを確認しましょう。ただし、このような特徴の有無だけで真贋を判断することはできません。
上から眺めるだけでは気づきにくいため、金貨を低い位置から横方向に撮影するのがおすすめです。
ただし確認のために削ったり工具を当てたりするのは絶対に避けてください。
年号部分は摩耗などによって読みにくくなっている場合もありますが、読めないからといってすぐに価値がない、あるいは偽物だと判断する必要はありません。
重要なのは、読める部分だけでも文字の形や配置を記録し、他の図柄や縁の状態と合わせて確認することです。
縁や側面についても、表面と裏面だけではわからない情報が残っていることがあります。撮影するときは、金貨を無理に立てたり固定したりせず、安全な場所で側面が見える角度から撮るようにしてください。
AI画像では、正面写真に加えて側面を拡大し、「継ぎ目のように見える線」「削り痕」「不自然な盛り上がり」などを確認する位置を示すと、初心者にも観察の意図が伝わりやすくなります。
鑑定士の目🔍
真贋の判断では、年号や縁だけで結論を出すのではなく、表・裏・側面を含む複数の特徴を照合する必要があります。一点だけの一致や不一致で本物・偽物を断定することはできません。
磨く前に知っておきたい注意点
最後に大切なのは、確認前に手を加えないことです。
「きれいにしてから相談しよう」という気持ちはよくわかりますが、これはおすすめできません。
金属磨きや洗剤、超音波洗浄機の使用は、表面の状態を変化させたり、観察できる痕跡を損なったりする可能性があるため、正体や状態を確認する前には避けたほうが安全です。
変色や傷があっても、それだけで価値がないと決めつけず、現状のまま保管してください。
箱や包紙、メモなども一緒に保管しておくと、来歴などを確認する際の参考になる場合があります。
さらに、保管する際はセロハンテープで台紙に貼ったり、輪ゴムで他の古銭とまとめたりするのも避けたほうがよいでしょう。
粘着剤が表面に付着したり、古銭同士が擦れて新たな傷がついたりする可能性があるためです。
できれば見つかったときの箱や包紙ごと保管し、「どこから、どのような状態で出てきたか」も写真に残しておくと安心です。
古い金貨そのものだけでなく、付属していた箱、書付、メモ、古い封筒などが来歴を考えるうえで参考になる場合もあります。不要そうに見えても、正体がわかるまでは処分しないことをおすすめします。
鑑定士の目🔍
見つかったときの状態を変えずに保管することで、表面の状態や付属品などの確認材料を残せます。正体がわからない段階では、磨いたり洗浄したりせず、そのまま専門家へ相談するほうが安全です。
自分で判断して損をする前に、プロへ相談を
ここまでご紹介したポイントは、あくまで候補を絞り込むための確認方法です。
図柄・年号・縁を見比べても、初心者の方が写真だけで真贋を確定するのは難しいでしょう。
家庭で重さや磁石への反応を確認したくなる方もいますが、それらも一つの補助情報にすぎません。
日本銀行金融研究所貨幣博物館の資料では、旧20円金貨について金90%・銅10%という品位や規定の重量・直径が示されていますが、家庭用の秤による測定値や磁石への反応だけでは、材質や真贋を確定できません。「重さが近いから本物」「磁石につかないから金貨」といった一つの条件だけで判断するのは避けたほうが安全です。
参考:明治以降の貨幣(https://www.imes.boj.or.jp/cm/history/haifu/mod/meijiiko_kahei.pdf)
専門家による確認では、図柄、文字、年号、地肌、縁、側面など、複数の要素を総合的に見ることが重要です。
だからこそ、ネット画像と似ているというだけで売却や処分を決めず、「自分では判断できない」と感じた段階で相談することが大切です。
「偽物だったら恥ずかしい」
「1枚だけなのに相談していいのだろうか」
そう感じる方は多いのですが、旧20円金貨かどうかわからない段階で相談するのは決して珍しいことではありません。
むしろ、わからないまま磨いたり処分したりすると、後から確認できる情報を失ったり、本来残しておくべき品を手放したりする可能性があります。
古銭買取だるま3では、旧20円金貨かどうかわからない段階からでも、1枚からの無料電話相談を受け付けています。
売却するかどうか決めていなくても構いません。
自己判断で手を加える前に、まずは専門家の目で確認してみませんか。





































