和同開珎(古和同)の穴形状|四角穴で見分ける判別ポイント

その「四角い穴」、本当に正しく見ていますか?
遺品整理や蔵の片付けで「穴のあいた古い銭」が出てくると、多くの方が最初に感じるのは「この四角い穴=本物の証では?」という期待感です。
しかし、ここに大きな落とし穴があります。穴の形は見た目で判断できるものではなく、本物と偽物の判定が最も分かれる重要ポイントだからです。
- 角が丸いのは摩耗?それとも不良品?
- 歪んでいるのは本物の証?それとも偽物?
- 中心がズレているのは問題ない?
こうした疑問は、写真比較だけでは解決できません。この記事では、和同開珎の「穴形状」に特化した見分け方を、経験則に基づいて整理します。
第1章:古和同の穴が「不揃い」である理由
小見出し1-1:鋳造と現代加工の決定的な違い
和同開珎は奈良時代に鋳造で作られた貨幣とされています。溶かした金属を型に流し込む製造法のため、現代のプレス機での硬貨と全く異なる特性があります。
現代硬貨は形が均一で、穴も整っています。一方、古和同は形にばらつきがあり、穴の輪郭も不均一です。
👉【鑑定士の目】 鑑定現場では、この「不均一さ」を最初に確認します。完全に均一に見える穴は、後世の加工や模造品の可能性も含めて、他の特徴とあわせて慎重に確認する必要があります。
小見出し1-2:四角い穴が意味すること
四角い穴は単なるデザインではなく、実用性と技術的制約の両立を示しています。
紐に通して束ねて持ち運ぶ際に回転しにくいという利点と、鋳造工程で型の段階で形成される構造的な理由があります。
重要な点は:本物には、わずかな歪みや不均一さが見られる傾向がありますということです。
- わずかな歪み
- 角の丸み
- 中心のズレ
これらは欠点ではなく、自然な鋳造特性です。
👉【鑑定士の目】 「穴が中心からずれている場合でも、それだけで真贋は判断できません」と誤解する方が非常に多いのですが、完全に中心に配置されているように見える場合は、他の要素とあわせて慎重に確認する必要があります。
第2章:本物と偽物を分ける「3つの穴の特徴」
小見出し2-1:角の状態で見分ける
穴の最重要ポイントは角の丸み方です。
古和同の角は、長年の紐や貨幣との接触で自然に丸みを帯びます。ただし、この丸み方に特徴があります。
本物の特徴:
- 本物には、角ごとに丸みの出方が異なる傾向
- 一部だけ潰れたような形状
- 摩耗に偏りがある(不自然さがない)
偽物の特徴:
- すべての角が均一に鋭い場合は、不自然な可能性がある
- 直線的に削られたような形
- 人工的な均整感
👉【鑑定士の目】 ルーペで4倍程度に拡大すると、「自然な経年変化」と「後加工」の違いが明らかになります。本物は摩耗の方向にばらつきがあるのに対し、偽物は人工的な滑らかさが目立ちます。
小見出し2-2:穴の内側の質感
古和同の穴の内側には、鋳造特有の微細なザラつきが残ります。
本物の特徴:
- 細かい凹凸がある
- 部分ごとに粗さが異なる
- 光の当たり方で表情が変わる
要注意な特徴:
- 均一にツルツルしている
- 削ったような直線的な面
- 全体が同じ質感で整っている
👉【鑑定士の目】 内側が不自然に滑らかに見える場合は、後加工の可能性も考慮する必要があります完全な滑らかさは、古銭としては「不自然な完成度」です。
小見出し2-3:形の歪みは、本物にも見られる自然な個体差の一つ
「歪んでいる=偽物」という誤解が最も多いのですが、実は逆です。
古和同は鋳造特性上、歪み・ズレ・不均一さが自然に発生します。むしろ完璧な形の方が不自然です。
- 上下左右で厚みが異なる
- 穴が片側に寄っている
- 四辺のバランスが揃っていない
👉これらは「本物の個体差」です。
👉【鑑定士の目】 左右完全対称で穴が中心に配置されたものを見ると、すぐに「機械製造の可能性」と判断します。古代の鋳造貨幣としては不自然に整って見える場合があり、注意が必要です。
第3章:自分でできる最小限のチェック方法
すべてを判断するのは不可能ですが、ある程度の目安を知るなら:
① 角の丸みにバラつきはあるか → 均一ではなく、自然に摩耗しているか確認
② 内側にザラつきはあるか → 部分ごとに質感の違いがあるか確認
③ ズレがあるか → 完全な中心配置ではなく、わずかなズレが見られるか確認
この3点を満たす場合でも、あくまで目安であり、真贋の最終判断はできません。
ただし——ここまで確認しても、完全な判断は不可能です。
なぜなら、似ている偽物が存在し、個体差が非常に大きく、状態によって見え方が変わるからです。
👉大切なのは「判断すること」ではなく「確認すること」です。
第4章:最終判断の前に——プロに相談する理由
このページを最後まで読んだ方の多くが感じているはず:「なんとなく分かるが、確信が持てない」
それは当然です。鑑定士は数百〜数千の実物データと比較経験を持ち、経験のある鑑定士は、複数の要素を総合的に見て判断しています。
個人で同じレベルの判断を行うには、相応の経験と比較資料が必要です。
そしてここが最も重要:
- 本物を見逃す可能性
- 価値のあるものを処分するリスク
- 中途半端な自己判断で損をするリスク
1枚だけでも、相談する価値があります。
CTA(行動喚起)セクション
あなたの古銭が「判断できる状態」かどうか、プロに一度確認しておくことが、結果的に最も損をしない選択になります。
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古銭は「触る前・判断する前」が最も価値に近い状態です。判断に迷った場合は、専門家に確認するという選択肢も有効です。
































